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三島市-三嶋暦師の館(2)●三嶋暦とは
三嶋暦は仮名文字で印刷された暦としては日本で一番古いものだと云われています。
現存する最古の暦は足利学校(栃木県足利市)にある周易(重文)の表紙裏に使われている永享9年(1437年)のものです。製造販売は三嶋大社と源頼朝との関係からおよそ、鎌倉時代から明治16年までの期間だと思われます。
暦の作成方法は山桜の木を鑿で彫った版木に墨を塗り、馬簾で一枚ずつ摺っていました。
暦の形態には巻暦・綴り暦・略歴の3種類がありました。
巻暦は三嶋大社と江戸幕府への献上暦、他の2種類は民間に販売していました。
価格は江戸末期で、綴り暦が150文(約3000円)、略暦が15文くらいとの記録があります。
販売地域は中世から江戸初期までが最普及期で東日本は三嶋暦だったようです。織田信長や徳川家康も使っていたと思われます。
三嶋暦は文字の美しさ、線の繊細さで全国に知れわたり旅人のお土産や、お歳暮として喜ばれていたことが樋口本陣に残されている大名等の礼状からも推察することができます。
ちなみに、下に掲載した三嶋暦を見ますと
この年は「天保15年 きのえたつの年」
正月三日は「かのえうま さたん ど 神よし ふく日」と読めます。
●三島茶碗って何?
室町時代末期に朝鮮陶工たちの作成による日用品の素朴な茶碗が輸入され日本の茶人たちの目にふれたのが始まりです。
この茶碗を手に取った茶人たちはその模様が三嶋暦の仮名刻線に似ていたことから三島茶碗と名づけたのであろうと云う説が一般的です。
この茶碗の技法は、灰色の土の素地に細かいヘラやスタンプで型押しした上に白土で化粧し透明釉をかけて焼いた器で、韓国では粉青沙器と呼ばれています。
現代でも日本各地の陶芸家により三島茶碗が作られています。
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