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三島市-三嶋暦師の館(1)三嶋暦と親しもう
●三嶋暦の発祥の地!
■建物の由来
奈良時代に京都から移住してきたと云われる河合家(社家(※1)の旧家)が三嶋大社の東側にあります。同家は古くは国の祭事を司る役にあり庭の一角に天文台を建て、屋内には作業場を設けて代々、三嶋暦を製造販売してきたと伝えられています。
現在の建物は安政の大地震(1854年)で母屋が倒壊した後に韮山代官の江川太郎佐衛門の肝入りで十里木(裾野市)の関所の廃屋を使って建てられたもので、奥座敷はいちだん高い上段の間となっていて格式の高さが偲ばれます。
※注1:社家 神事に直接関わる集団
■建物の運用
三島市ではこの歴史のある建物を河合家から寄贈されたのを機会にせせらぎ事業の一環として整備し、暦の歴史・文化に親しめる場所として活用しようと計画しました。
三嶋暦の会(20名余の市民ボランティア)がご案内します。
・展示品としては以下を予定しています。
三嶋暦・三嶋暦の版木・三嶋暦の関連資料
三嶋茶碗
三四呂人形(※2)ほか
※2:三四呂人形 この人形の名前は三島出身の人形作家、野口三四郎の名にちなんだもの
三四呂人形 使用済みの版木で作られた手焙り 三島茶碗
●太陰太陽暦って何?
三島暦は[太陰太陽暦](旧暦)の暦です。
現在私たちが使っているカレンダーは[太陽暦](新暦)です。
これは地球が太陽を1週する365日を1年と定めているのでカレンダーは季節の移り変わりと一致します。
暦の始まりは太陰暦でした。太陰暦では月の一朔望月である新月から満月を経由して新月に至るまでの29.5日を1ヵ月の単位としていました。この0.5日は端数なので1ヵ月の日数を29日(小月)、30日(大の月)としました。
そのため1年12ヵ月に6ヵ月ずつ、小の月と大の月とをいれても、1年=354日にしかなりません。
季節は365ごとに一巡するので、太陰暦では1年間で11日間(365日-354日)ほどずれてしまいます。その結果3年間では約1ヵ月の差が生じてしまいます。
暦ができた紀元前1000年頃の中国の黄河下流域では農事用にこの暦を使っていましたので、このままでは農作業の正確な日にちが分かりません。そこで当初は3年に1回、1年を13ヶ月の暦を作って季節を合わせました。が、それだけでは未だ季節が良くつかめないので24節季(冬至、春分、啓蟄~)を暦の中に入れて日常生活の区切りの目安を作りました(下の表を参照して下さい)。
太陰太陽暦の呼称は、太陰(月)の動きを中心に作られてはいますが太陽に対する地球の動き、すなわち季節の移動を暦の中に加味させていることに由来しています。
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